ワインカラーの日々

私は底辺の仕事をしますがクルーズが好きです。

昨日そういう記事をあげましたら、職場の人は私が豪華クルーズをしているだろうとは思わないだろうし、クルーズの人は私が底辺の仕事をしているだろうとは思わないでしょうねというコメントを頂きました。

クルーズというのは階層社会で、船によって階層があるし、同じ船の中でも階層があるし、階層という意味では私は「豪華クルーズ」に参加したことはありません。

私はピースボートを除いてもプレミアムのインサイドしか乗ったことがなく（インサイドで予約したのに窓側にグレードアップしたことはある）、プレミアムのインサイドは多分庶民しかいません。

また、船内のどの階層の人でも入れる場所や、寄港地のエクスカーションや観光地で知り合った人とは、どの階層の船室にいますなんて話にはなりませんから、その方の懐具合や母国での地位、暮らし向きなんかわかりませんし、そもそもお互い興味もないと思います。

フォーマルナイトのドレスアップもかなり個人差がありますが、あちらの方々は他人の服装なんかあまり気にしていないみたいですし、周りを見て私やり過ぎだったかしらとか逆に足りなかったかしらとかいちいち気にしている様子もないですし（もちろん心中はわかりませんが）、高そうな服を着ているから金持ちなんだろうなとか、その逆とか、言葉は悪いが値踏みしている様なこともないんじゃないかと思います。

ダイヤに見えるアクセをしていたとしても、鑑定士でもなければ本当の値打ちはわかりませんし、他人の持ち物をいちいち詮索している人が船にどれだけいるでしょう。

また、私はエアコンがなく銭湯通いだと書きましたが、私は収入がそこそこあった時代から、自宅にエアコンは入れていません。

今は家賃28000円のワンルームアパートに住んでいますが、暑いのでエアコンをつけると寒く、寒いのでエアコンを止めると暑く…を繰り返していると体調がおかしくなるので、もうつけないことにしています。

一方親の家は古いので窓が大きく、全部の窓を開け放つと家の中を風が通り抜けて気持ちがいいので、閉め切った家でエアコンを効かすより、私はその方が気に入っていますから、敢えてエアコンを入れることはしません。

私は今年3ヶ月間ピースボートに乗りましたが、日本の船なので大浴場があります。

船旅もあと半月という頃、プレミアム券が余っていたので大浴場に行き、そのままプレミアム券がなくなっても下船迄大浴場に通いましたが（波が荒いと閉まりますけど。湯船のお湯が大揺れなので、誰か溺れるかも知れません）、毎日大浴場に行ったのは多分千人中私だけだと思います。

大浴場は1回90分以内で1150円でしたが、これなら私は3ヶ月毎日通ってもよかったと今では思っています。

つまり私は、広いお風呂が好きなんです。

一方、部屋にシャワーがあるのにいちいちお金払って大浴場なんか行かないわというのは、お金の有無に関係ない価値観の問題です。

かなり前女性掲示板で読んだんですが、知り合いの奥さんに家業を聞かれて布団屋と答えたら、「布団屋〜❓1日何枚売れていくらになるの〜❓」とバカにしたみたいに言われたそうです。

うちは病院に布団類をレンタルするのが本業で、結構いいお金になっていて、布団屋は形だけ開けているけどそこからの収入なんかなくてもいい、その奥さんにはそんなこと言わなかったけどね、という話でした。

人の懐具合を詮索して、答えを真に受けてバカにしたりすると、自分が恥をかくことがありますから、良識的センスのある人はそんなことはしないでしょう。

だから懐具合を詮索されたり、下に見られてバカにされたりしたら、逆に良識的センスに欠ける人だなと思うだけのことです。